このようなお悩みや症状はございませんか?
このような症状やお悩みがある方は当院にご相談ください。
嗅覚障害とは、さまざまな原因でにおいが感じにくくなった状態です。
嗅覚障害の多くは、においがわからない、感じにくいなど、においを認識する感覚が低下することによって起こるものです。
しかし、中には本来のにおいとは異なるにおいに感じる(異臭症)など、「においの質」に異常が起こるケースもあります。
嗅覚の異常は、味覚にも影響するため、「食事の風味が分からない」というように、生活の質(QOL)を大きく下げるだけでなく、「ガス漏れや腐った食べ物のにおいに気付かない」など、危険から身を守る上でも大きな障害となることがあります。
鼻から入ったにおいの元(分子)が鼻の上方にある嗅粘膜に付着し、その刺激が嗅神経を通じて脳に伝えられることで人はにおいを感じています。 嗅覚機能の低下は、以下の3つのパターンに分けられます。
慢性副鼻腔炎(蓄膿)やアレルギー性鼻炎などにより鼻がつまって、うまくにおいの元が嗅神経まで届かなくなってしまったことにより、においが感じられなくなってしまいます。
新型コロナ感染症(COVID-19)やインフルエンザウイルスなどにより嗅粘膜が傷つくことでにおいが感じられなくなります。
におい刺激が嗅神経を通じて脳に信号が送られることでにおいとして感じることができますが、前頭部の外傷や脳腫瘍などで脳の働きが低下すると、においを感じることができなくなります。
なお、アルツハイマー病やパーキンソン病の初期症状で、嗅覚障害が起こることがあり注意が必要です。
原因によって治療法は変わってきます。
副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎などにより鼻が詰まることが原因の場合には、副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎の治療を行うことで、嗅覚の改善を目指します。
風邪やインフルエンザなどの原因ウイルスにより嗅神経が傷ついて正常に働かなくなった時には、ステロイド点鼻薬、漢方薬、ビタミンB12製剤を用いて、治療を行います。治療期間は3ヶ月~1年程度と長期に及ぶことが多く、回復率は30%程度といわれています。
頭部の外傷や脳腫瘍、加齢などが原因で嗅覚が低下した際には、②嗅粘膜性嗅覚障害に対する治療に準じた加療を行います。 しかしながら元々の病気が進行性である場合や治療が困難なことが多く、嗅覚の回復は難しいことが多いです。
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